今日のお仕事20100426

世の中には良い事・悪い事で明確に分けられるものだけでなく,あいまいな事も多いというのが解りづらかったりするのかねと思うた.
仕事を始めた人の職場訪問へ行ったり.仕事は集荷や仕分けやけど,まだオープン前の準備をしてて雑用が山ほど状態.この時点で職務や作業分析とかあったもんやないけど,それでも少しずつという感じ.とはいえ,やっぱし本番の仕事となると,本人の生き生きさ加減がだいぶん違うなと実感.それでも本人からは「準備訓練でやった事が役に立ってる」と聞いたのは収穫ではあるなと.
グループホームに住んでる人が「ポータブルCDプレイヤの操作が解らんから教えて」と言われインストラクション.脳内頼れる人ランキングを上げてきたり.ついでに部屋に上げてもらって,その部屋内状況を確認していったり.単純に物が少ないんよなぁと.十何年の入院生活ですっかり質素が身についた,みたいな.いちよCDプレーヤの操作インストラクションは先行モデリングで大丈夫やった.まぁ工程は個々に独立してるし1操作で可能なのでヨシと.ただ矯正視力でも悪いので,そこがどうなるかと思うたけど何とかなるぽい.まぁデザイン上の理由からか,地と目の区別がつけづらい色だったりしたので,そこは視覚刺激と触覚刺激での区別をつけやすくする工夫が必要かなと思うたけど,そこまでは必要なかったぽい.人間の可塑性ってすばらしいなと.
午前中に月の振り返りの話し合いを2人分.2時間めいっぱいなので疲れる.準備訓練の日数を減らしたいという希望を出された事に関しては,ある意味自分の身体の状態を把握して無理しない方向へコントロールしようとも捉えられたりはする。その気持ち表出はよし.と同時に,その自己評価とスタッフがみた本人の力とにずれがあるかどうか,何故ずれるかとかの話し合いを一緒におこなう必要があるかなと. 以前よりは衝動的な生活行動の変化を行っていたけど,人の意見を聞いたり考える時間を持ったり出来るようになってるなと.まぁそれにつれて人の意見に流される面も見られたり.人の意見に左右されやすいので,ダイアログな交流をしたりアドバイスをしたりするのにも注意を払う.必ず「アドバイスはするけど,決めるのはあなた自身です」との前置きで.
やれた事について自己効力感を得るには,人が言葉を費やすより物理的な刺激,よりむしろ身体感覚からのフィードバックを内省化する方が強いと思うけどなと.とはいえ,そのフィードバック受け取りセンサが弱い場合は,うまくいろんなものを使って刺激をしていく必要があるのかなと.
まずは目標を具合が悪くなった時の解消方法を見つける事と,週5日の訓練機関を継続する事に合意する.合わせて一緒に将来の仕事スタイルを聞いてみたら,週20時間クリア程度でづっといきたいとの事.まぁ本人がそれで満足ならそれでもいいけどなという今のところの印象.本人自体は一人暮らしを将来の生活として望んでいるから,そこで実際の生活を組み立てる時にいろいろ思うところが出てくるかもしれないしという事で,今のところはその部分についてはそのままでというのをスタッフ間で合意に.
就業と準備訓練・実習との大きな違いである「有期」は本人の仕事への取り組みにも大きい影響があるのかなと思うた.特に働く事への意識がそれ程でもなかったり,就労への道筋が組み立てづらかったりする人にとってはと.もちろん就労移行支援の取り組みの中でそういう働く事への動機付けや目標や立ち位置については意識して行っていくんやが,そこはやっぱしその場というスキルによってメンバに響く力が違うんやなぁと.
さてとフォローアップを手厚く出来るような準備として,使える関係機関を開拓しておかなくちゃ.関係機関的にも,就職したからお願いというのはいきなり過ぎるので,ある程度目処が立ちそうな時から関わってもらっといた方が良いみたい,というのを2回程の失敗から身につけたりと.orz.
ニュアンスは判るが,たぶん病観という言葉は使わない気が.たぶん病感.認識度の違いか.